ほんの数日前、何年も会っていない学生時代の友達から電話がかかって来ました。
「も・・・し・・・も・・・し・・・」全く知らない人だと思い、間違い電話かなと思いましたが、「☆☆だけど」と言うではありませんか?
そういえば、年賀状に病気になってしまいました・・・と書いてあったので、落ち着いたらメールをしてみようと思っていたところだったので、この話し方はもしかして、脳梗塞とかそういう系の病気かなと思ったんですが、途中でご主人が電話を替わって「実は
筋萎縮性側索硬化症という病気にかかってしまって・・・ALSというんだけど、あとでインターネットで調べておいてね」と言われました。
「それで急だけどあさっての午後から行ってもいいかな?もう☆☆はいつ寝たきりになるかわからないから友達に会わせておきたいんだよね」とご主人。
「いいけど、今いろいろあって、お姑さんと同居してるんだよね〜。でも気にしないで大丈夫だから」と返事をしました。義母がいるからといって会わないなんていう選択よりも、今、会っておかないと絶対に後悔するし、自分が一番不幸だとネガティブになっている義母は絶対にその友達に会ったほうがいいと思いました。
インターネットで調べてみると、最期は自力で呼吸する筋肉も萎縮してしまい、人工呼吸器をつけないと発症から3年から5年で亡くなるとありました。
10万人に1人という難病らしいですが、私の実家の母の友達が同じ病気で亡くなったので、だいたいの経過は予想がつきました。
ご主人と一緒に車で来た友達は思ったより元気そうでした。両手を持たれて誘導されながら歩くのを見て、私もやってみたいと言い、見よう見まねで一緒に歩こうと思いましたが、だめでした。
コツがつかめません。ご主人に代わり、マンションの二階まで時間をかけながら歩いて部屋に入りました。
手は、パーで開くことができず握力がほとんどないようでグーのままで、トイレではズボンの上げ下げができないと言われました。でもご主人は大学生活でこちらに来ている息子に会いに行くというので、食事のあと少し一緒に話をした後、出かけてしまいました。
結局友達は6時間くらいうちにいたので、久しぶりにゆっくりと色々話ができました。
途中トイレも行きましたが、まず1人で立ち上がることができなくて、私が手を貸して、2,3回目でやっと立ち上がることができて、その勢いでトイレまで誘導しました。
外では一緒に歩くことが出来ませんでしたが、やっと出来たことをうれしく思いました。
病気のことは、受け入れるまでにもちろん時間がかかったと思います。
大きな病院5件も6件も回り、消去法でやっと病名が確定したらしいです。
友達の☆☆は、子ども2人を20代で産んでいるので、長男は親元離れては大学生生活を楽しんでいて、長女は来春から大学生になるらしいです。
ハッチの特別養子縁組の話もしました。血のつながらない子どもを育てるなんてすごいよね、考えられない・・・と言っていました。
「でも、産むことが出来なくてもせめて育てることが出来るならって思って、赤ちゃんを抱いた瞬間自分の子どもになっちゃうよ、10ヵ月間お腹にいなくて産んでないっていうだけの違いだし、どんな状況で出来た子どもでもたましいに穢れはないまっさらの状態で産まれてくるんだから」と言いました。
一応、妹がリーディングとか出来るからやってみる?と聞いてみましたが、「聞くことが思い浮かばないし、もう病気を受け入れるだけだから・・・それに旦那さんが神様だから。今度生まれ変わったら、○○ちゃん(ご主人のこと)は神様だと思う!」と言ってました。笑
「それならリーディングは全く必要ないね。あのご主人がヒーラーだもんね〜、本当に昔からしっかりしてて、神様みたいな人だね〜。何か聞きたいことがあれば遠慮なく言ってね!」と言いました。
病気がわかったとき友達は離婚して欲しいと言ったそうです。でも前向きなご主人は何を言ってるんだと言って、もちろん受け入れません。常に冷静で毅然として色々な手続きをしてくれたようです。
自分からは友達にも会おうとしない様子を見ていて、ご主人が背中を押して来たようです。
これから、自分がどんどん動けなくなってくる不安、言葉を話すことも出来なくなる不安、寝たきりになる不安、考えたら色々あると思います。でもこのALSという難病から得たものは、間違いなく家族の無条件の愛でした。特にご主人の愛はものすごく大きくて、友達は無条件の愛を手に入れて、光輝いていると思いました。人って、本当の愛を知ると、多分これからは愛を与えるだけの人になるんだと思いました。
この体でうちに来てくれたのも私への大きな贈り物でした。もし☆☆が私より先に天国に行ったとしても、この無条件の愛を身を持って教えてくれたことは永遠に私の宝物です。
もちろん私だけではありません。義母にとっても人生で一番大きなプレゼントだったかもしれません。ハッチにとっても、ぱぱっちにとってもそうです。
ALSという難病が教えてくれたもの・・・それは本当の愛を知るということでした。
本当に人間てつながって、お互いに学びあうんだなって、新年早々体感できて、感動しました。
なんで、生まれてくるのかって?やっぱり「愛を学ぶため」その一言につきると思いました。
女性で言えば、マザーテレサとかナイチンゲールとか、そういう人たちが教師となってくれたように身近な友達もすばらしい教師となってくれました。
明日の命は誰にもわからないんだから、一日を一生懸命に生きればいいんだよね!ということで、お開きとなりました。
また、階段が登れる限り来てくれるそうです。私も他の友達と一緒に遊びに行くねと計画を立てています。そのときはよろしくね〜♪
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