母 七夕に旅立つ その5(父への告知)

2017/7/11に母の火葬を済ませ翌日に妹も一緒に愛知県の父の入院している病院に向かいました。

 

とりあえず自宅に帰り荷物を降ろし、パパッチが家にいたのでハッチは家で遊ぶことに・・・あとで回転寿司に皆で食事に行く約束をしました。

 

私と妹とナナッチは父の入院する病院に向かいました。

 

一週間も病院に行けなかったのでナナッチの「おじいちゃ〜ん」という声を聞いた父は「お〜」とものすごくうれしそうな顔をしました。

 

少し時間をおいて「実はお母さんが亡くなったの」と妹が言うと、目を丸くしてものすご〜くびっくりした顔をしたあとすぐに号泣しました。

 

実は、私はその姿を見て初めて涙が出ました。きついな〜このあと精神状態がどうなってしまうのかと・・・でも9日にお見舞いに来てくれると話していたので、嘘はつけない。

 

12日に父に告知をしましたが父は夢で会ったのか「3日前(9日)にお母さんに会ったんだよ。お母さんはお弁当を食べているというので俺が何か作ってやると言ったんだ。とてもきれいで大好きだよって言ったんだ・・・」と。

 

もしかしたら9日に会いに行こうとしていた母が本当に他界したあと父のところに行ったのかもしれないと想像すると泣けて泣けてしかたありませんでした。

 

二人が病気になってからは、お互い近くにいると不満やわがままや喧嘩でうまくいかないこともあったでしょうが、本来はとても好き同志なんだなと思うと切ない気持ちもありました。

 

とにかく何日かは妹が愛知に滞在するので毎日お見舞いに来るからと約束して帰りました。

 

翌日から数日間は妹と一緒にお見舞いに行きましたが、やはりショックだったのか妄想が強くなってちょっと大変でした。

 

父のことも大変なんですが、母も亡くなったばかりなのでわかって欲しいことが強いようで・・・

 

救命医療のドラマを録画していたものをナナッチと一緒に見ていると、心臓マッサージのシーンになってこんなこと今までにはなかったのに、火葬のときのように私をじ〜っと見て「悲しい〜」と泣きだしたのです。

 

最後誰にも看とられず大学病院で一時間心臓マッサージを受けた母はきっと自分の姿をみていたのかもしれません。

 

「私もこんな最後だったの〜」と言わんばかりにナナッチを通して泣いているように感じて、背中をさすって慰めるしかありませんでした。

 

母の思いと父の思いを受け止めなければならないのでひとりではきつかったなと思います。妹が帰国してくれてランチをしながらああだこうだこれからどうすると話せて気を紛らわせることが出来て幸いでした。

 

急な死で、家族だけで見送る形になったので母のきょうだいから連絡があり、愛知から悪いけど町田あたりに出てきてもらって話が聞きたいと言われ会食の場を設けることになりました。

 

つづく